自分でできるカメムシ駆除・退治⁠|つぶさない対処と「家に入れない」秋の侵入防止

自分でできるカメムシ駆除・退治|つぶさない対処と「家に入れない」秋の侵入防止

第2回自分でできる害虫駆除シリーズ

「窓にカメムシがとまっている」「取り込んだ洗濯物に付いていた」。秋になると、そんな困りごとが増えます。自分でできる対処法は、あります。

カメムシ対策で大切なのは、つぶさずに、刺激しないことです。刺激を受けると強烈な悪臭を放つので、退治のやり方しだいで、部屋が臭くなるかどうかが分かれます。もう一つは、見つけてから退治するより先に、家に入れない仕組みをつくることです。

この記事では、今いる1匹のつぶさない退治、種類の見分け、家に来る時期、洗濯物の守り方、窓や網戸の入口対策、減らない時の見直し、薬剤の安全な使い方、自治体やプロに頼む目安までを、順番にまとめました。

先に結論⁠|自分でできるカメムシ駆除・退治の4ステップ

  1. 1
    つぶさず、そっと捕まえるガムテープや紙を使って、刺激しないように捕まえます。つぶすと臭います。
  2. 2
    洗濯物と窓を守る10〜11月は室内干しにして、窓と網戸のすき間をふさぎます。
  3. 3
    入口に薬剤で壁をつくる窓まわりなど飛んでくる場所に、カメムシが対象と書かれた製品を、表示どおりに使います。
  4. 4
    光と周りの草を見直す消してよい明かりを落とし、カメムシがつく植物は除草します。

屋根裏などに集団で入っている、高い場所の作業が必要、数がとても多い場合は、無理をせず、自治体の窓口や専門の駆除業者に相談してください。

3つの質問で、あなたの最短ルートがわかります

下の「状況別の最短ルート」の表から、近いものを選んでください。

01状況別⁠|あなたの最短ルート

読む順番は、状況で変わります。上の診断を使うか、下の早見表から、自分に近いものを選んでください。

いまの状況まずやること読む場所
今、目の前に1匹いるつぶさず、そっと捕まえる。見つけた場所を記録する今すぐ退治
ときどき見る(秋の間)室内干しにして、窓と網戸のすき間を見直す洗濯物、入口対策
窓や洗濯物に毎日何匹も来る数を記録しながら、入口の対策を重ねる。4週間を目安に判断4週間プラン、見直し
小さくて丸い、草の近くで多いマルカメムシの可能性。周りの草と洗濯物が先種類の見分け、草と庭
大きい、遠くから飛んでくるクサギカメムシなどの可能性。家に入れない対策が主役入口をふさぐ
庭や家庭菜園の作物がやられる被害のようすを確認し、周りの草を見直す庭、家庭菜園
小さな子ども、ペットがいる製品の使用上の注意を確認し、迷うなら薬剤を使わない対策から安全に使う手順
屋根裏、倉庫に集団でいる、店舗、施設自分だけで抱えず、自治体の窓口やプロへ頼む目安

02今、目の前に1匹いる⁠|つぶさずに退治する方法

カメムシは、刺激を受けると強烈な悪臭を放ちます。だから、駆除でいちばん大切なのは、刺激しないことです。次の順番で、落ち着いて進めてください。

  1. 1

    そっと近づく数秒

    叩く、つまむ、急に動かすことはやめて、静かに近づきます。窓やカーテンに止まっているなら、そのまま動かないうちに準備をします。

  2. 2

    ガムテープか紙で捕まえる数十秒

    ガムテープの粘着面や、紙を使って、そっと捕まえます。自治体では、ガムテープや紙を利用した捕獲のほか、即効性のある市販のカメムシ用殺虫剤で退治する方法が紹介されています。

  3. 3

    袋に入れ、口を縛る数分

    捕まえたら、強く握ったり、押しつけたりせず、そのまま袋に入れて口を縛って捨てます。袋を開けたままにしないでください。

  4. 4

    見つけた場所を記録する数分

    見つけた場所と時刻を、メモに残します。窓の同じ場所、同じ向きの壁で続けて見つかるなら、そこが入口の手がかりになることがあります。

捕まえる道具の使い分け

  • ガムテープ:壁や窓など、平らな面に止まっているとき。粘着面をそっと当てます
  • 紙:カーテン、サッシや床の隅など、狭い場所や布の上に止まっているとき。そっとかぶせるようにして包みます
  • 殺虫剤:ガムテープや紙では近づきにくい、手の届く範囲の場所のとき。止まっている1匹に、製品の表示どおりに使います。脚立や踏み台が必要な高さは無理をしません。使い方は安全に使う手順の章で確認します

03カメムシの種類と見分け方⁠|家に来るのはどれ?

日本には、約1400種のカメムシがいるとされます。家に集まって困らせるのは、そのごく一部です。大きさと色で、おおよその見当をつけてください。種類がよくわからなくても、「つぶさない」と「入れない」は、どの種類でも同じです。

種類大きさ、色つく場所特徴対策の方向
マルカメムシ体長約5mmの小型。丸みがあり、光沢のある黄褐色〜緑がかった褐色クズなどのマメ科植物。河川敷、線路際、造成住宅地など大量に発生し、人家や洗濯物に集まることがある食草のクズを刈り取る。洗濯物の対策
クサギカメムシ体長約15mm。茶色〜暗褐色の地に、不規則な斑紋がある。赤褐色を帯びる個体もいるいろいろな植物。自然の豊かな地域に多い晩秋に洗濯物に集まったり、越冬のために人家へ飛来したりする発生源の特定は難しい。窓、網戸など、家への侵入防止
ツヤアオカメムシ体長約15mm。光沢の強い緑色明かりのまわりよく燈火に集まり、室内に入ることも多い。悪臭の被害が出る夜の明かりの見直し、窓と網戸のすき間対策

種類ごとの「困りごと」の違い

  • マルカメムシは、発生源(食草)がはっきりしています。草を刈り取らない限り、発生は防止できません
  • クサギカメムシは、発生源が特定できず、遠くからも飛来します。発生源への対策は難しく、家屋への侵入防止が中心になります
  • ツヤアオカメムシは、明かりに集まります。夜の光の出し方を見直す価値があります

04なぜ家に入ってくる? 越冬の3つの条件と、見逃せないサイン

秋のカメムシが家に来るのは、冬をすごす場所を探しているからです。クサギカメムシは、樹皮の隙間、落ち葉の中、積み重ねた木材、石の割れ目など、物と物の間の狭く暗い場所や、家屋に入りこんで冬を越します。人の家も、そうした場所の一つになります。

日当たりのよい外壁

日当たりのよい建物の外壁に、次々に飛来します。そして、隙間を見つけて潜り込む行動を繰り返します。

暗くて狭い場所

成虫は暗い所を強く好みます。弱い照明の下でも、暗い部分に落ち着こうとします。

2〜3mmの隙間

カメムシは、2〜3mmほどの隙間があれば、屋内に入ってきます。見た目には閉まっている窓でも、油断はできません。

さらに、クサギカメムシの越冬の集団づくりには、触角で感じる近くの仲間との刺激が関わっているとされます。1匹見つけたら、仲間が来る前に、入口を探しておくと安心です。

カメムシが来ているサイン

  • 日当たりのよい外壁や、窓、サッシに、何匹も止まっている
  • 洗濯物や、物干し竿に付いている(洗濯物に汚れや悪臭を付けることがあります)
  • 網戸のまわり、カーテンの裏、壁と天井の境目など、暗い隅にいる
  • 何もしていないのに、独特の臭いが漂う(気づかないうちに、刺激を受けた個体がいる可能性があります)
  • 屋根裏や物置、倉庫に、かたまって何匹もいる

あなたの家は、カメムシが入りやすい家?⁠|チェック

0 / 8

05いつ来る? 9月末から11月の「飛来カレンダー」と気温の目安

クサギカメムシは、年に1回発生します(暖地では一部が2回)。新しい成虫は、8月頃に羽化して、気温が下がるにつれて、越冬場所の近くに移動します。来る時期を知っておくと、準備の日を決められます。

時期カメムシ(おもにクサギカメムシ)の動きこの記事の進め方の目安
4月頃越冬場所を離れて、飛び回りはじめる春先に家の中で見る1匹は、冬をすごした個体かもしれません。入口の点検のきっかけにする
8月頃新しい成虫が羽化する草の見直し、窓と網戸の点検を始める
9月末建物の壁面への飛来が始まる(富山県の調査)すき間をふさぎ終える。薬剤を使うなら、この頃までに準備する
10月第3週ごろ飛来がピークになる(同調査)室内干し、窓まわりの見張りを続ける
10〜11月越冬場所を探して、屋内に入ることがある外干しをやめる。取り込む前に、付いていないか目で確認する
11月末飛来は止む(同調査)この年の結果を記録して、来年に備える

この表の飛来の時期は、富山県で5年間(1988〜1992年)行われた調査の結果です。お住まいの地域や年で、ずれます。山間地では、晩秋に集団で屋根裏などにたくさん入ることもあります。表の『この記事の進め方の目安』は、効果を約束するものではありません。

気温で見る、飛来の目安

  • 日中の最高気温が25℃近くに達した日に、壁面への飛来が始まりました
  • 最低気温が10℃以下に下がった秋の日に、最も多くの個体が記録されました

06道具の選び方⁠|ガムテープ、殺虫剤、隙間テープ、二重窓の違い

カメムシ対策の道具は、役割が違います。1つで全部をまかなおうとせず、場面に合わせて組み合わせるのが近道です。

道具、方法いちばん向く場面強み弱み、注意
ガムテープ、紙目の前の1匹を、つぶさず捕まえる刺激が少ない。すぐ用意できる近づくときに動かすと、刺激になる
カメムシ用の殺虫剤(エアゾール)ガムテープや紙では近づきにくい、手の届く範囲の場所即効性がある使用上の注意を守る必要がある。火気、換気、保管に注意。高い場所での作業はしない
窓ガラスに塗る、バリアタイプ飛んできて窓に止まる、入口の窓窓ガラスに塗って、入口の守りにする表示された場所と使い方だけに使う。室内の壁や空間には使わない
残留タイプ(侵入口に帯状に塗る)窓まわり、換気扇口など、飛来して潜り込む場所塗った場所に残る効果で、侵入を防ぐ表示された量と距離を守る。人や空間には噴射しない
隙間用テープ網戸や窓の隙間薬剤を使わずに、入口をふさげる貼る前に、汚れや水分を拭く
二重窓、網戸の補修建物そのものの入口対策侵入の数を、構造から減らす工事や費用がかかる。賃貸では、管理会社へ相談
明かりの見直し、防虫ランプ夜、窓まわりが明るい家薬剤を使わずに、飛来を減らす防犯や、夜の安全との兼ね合いを考える
周りの草の除草クズなどの食草が、近くにある発生源そのものを減らす(マルカメムシの場合)周りの土地が他人の場合は、管理者に相談

07秋の4週間プラン⁠|数を記録しながら進める

ここが、この記事の中心です。「やって終わり」にせず、窓や洗濯物で見つけた数を記録しながら進めます。数の動きがわかれば、続けるか、見直すか、相談するかを、自分で判断できます。

  1. 1

    準備(9月):点検と記録の開始9月中、30分

    窓、網戸、サッシのすき間と、玄関まわりの明かりを点検します。見つけた数を記録する表を用意し、日付を書いておきます。

  2. 2

    1週目:すき間をふさぐ、草を整える1週目

    隙間用テープで、網戸と窓のすき間をふさぎます。家のまわりのクズなどの草を除草し、外干しをやめて室内干しに切り替えます。

  3. 3

    2週目:窓まわりの薬剤処理2週目

    窓ガラスや窓まわりなど、飛んでくる場所に、カメムシが対象と書かれた製品を、表示どおりに使います。使う前に安全の章を確認します。

  4. 4

    3週目:毎日の記録を続ける3週目

    窓、洗濯物、外壁で見つけた数を、場所ごとに記録します。日中が暖かく、朝晩が冷える日は、特に見張ります。

  5. 5

    4週目:判定する4週目

    見つかる数が減ったなら、続けます。変わらない、または増えているなら、見直しの章へ。それでも減らない、集団でいるなら、相談します。

4週目の見つけた数考えられることつぎの一手
ほぼゼロになった入口と洗濯物の対策が合っている可能性がある(季節で飛来が減った場合もある)11月末まで続ける。来年のために、記録を残す
減ってきたが、まだ見つかる対策が効きはじめている可能性がある2週間続ける。すき間の見落としがないか、もう一度点検する
変わらない、または増えた入口、洗濯物、光、草、薬剤の使い方のどれかが合っていない可能性がある減らない時の見直しを試す
見直しても減らない、集団でいる数が多い、または建物側の問題の可能性がある自治体やプロに相談する

秋の4週間プランのチェックリスト(タップで完了。記録はこの端末に保存されます)

0 / 10

見つけた数の記録表(窓や洗濯物で見つけた数を、週ごとに書き込めます)

場所1週目2週目3週目4週目合計
リビングの窓0
寝室の窓0
ベランダ、洗濯物のまわり0
玄関まわり0
換気扇口のまわり0
週の合計00000

08家に入れない⁠|窓、網戸、換気扇口、外壁の入口対策

クサギカメムシのように、発生源が特定できず、遠くからも飛来する種類は、発生源への対策が難しくなります。そのため、家屋への侵入防止が、対策の中心です。入口を、日当たりのよい面から順番に見ていきます。

窓、サッシ、網戸

網戸や窓のすき間を、隙間用テープでふさぎます。網戸の破れ、ずれ、枠との間のすき間も確認します。2〜3mmの隙間があれば、入ってきます。

換気扇口のまわり

窓の周辺部や、換気扇口などは、薬剤を重点的に塗る場所として、自治体で紹介されています。塗る前に、製品の表示で使える場所かを確認します。

日当たりのよい外壁

カメムシは、日当たりのよい外壁に次々に飛来します。自治体では、ピレスロイド剤を、飛来する外壁の表面全体に残留散布する方法が紹介されています。ただし、使える場所や量は製品ごとに違います。製品の表示を超えて使わず、2階以上の外壁など高い場所の作業は、無理をせず相談してください。

夜の明かり

建物の入口や窓まわりで、消してもよい照明を落として、光量を下げます。防虫ランプへの交換も、飛来を防ぐ効果があるとされます。

二重窓

北海道の小学校での研究では、防音サッシの二重窓で、室内に入るカメムシが6分の1に減りました。窓枠に薬剤を残効処理すると、さらに効果が高まりました。

建物の種類

研究では、鉄筋コンクリートの建物と、木造の家とで、対策の効き方が違いました。次の表で確認してください。

建物研究でわかったこと考え方
鉄筋コンクリート殺虫剤を処理したシートなどを使った対策が、非常に高い効果を示した研究で使われた処理シートは専門的な方法。まず、入口の点検とすき間ふさぎから始める
木造侵入数が、わずかに減る程度にとどまった。殺虫剤を処理したネットで覆う方法が有効だった窓まわりだけでは、追いつかない場合がある。入口が多いと感じたら、専門家に相談する

入口を点検する順番

  1. 日当たりのよい壁面の窓から見る
  2. 網戸を閉めて、枠とのすき間、破れ、ずれがないかを見る
  3. サッシのまわりや、換気扇口のまわりに、2〜3mmのすき間がないかを見る
  4. 玄関まわりの明かりで、夜に外壁へ光が当たっていないかを見る
  5. 見つけたすき間を記録して、隙間用テープでふさぐ

入口の点検リスト

0 / 6

09洗濯物を守る⁠|10〜11月の干し方と、取り込む前の確認

秋のカメムシで、とくに困りやすいのが洗濯物です。カメムシは洗濯物に集まることがあり、物干し竿の洗濯物に、汚れや悪臭を付けることもあります。洗濯物に付いたまま、知らずに取り込んでしまうこともあります。

  1. 1

    10〜11月は、室内干しにする10〜11月

    10〜11月に外干しをやめて、室内干しにすると、洗濯物へのカメムシの付着を防ぐ効果があるとされます。自治体も案内している、わかりやすい対策です。

  2. 2

    外干しをするなら、取り込む前に目で見る取り込む前

    公的な手順ではなく、この記事の進め方の目安です。洗濯物を取り込む前に、衣類、タオル、物干し竿を、触らず、揺らさず、目で見て確認します。

  3. 3

    見つけたら、つぶさず、そっと捕まえる数分

    ガムテープや紙で、そっと捕まえます。叩いたり、振り落としたりすると、刺激になります。

  4. 4

    汚れ、臭いが付いたら、洗い直す洗濯のとき

    衣類の洗濯表示に従って、洗い直します。素材によっては洗えないものがあるので、迷うときは表示を確認します。

干す場所ポイント向く人
室内外干しより、カメムシが付く機会が少ない。部屋干しの湿気は、換気や除湿で整える10〜11月の付着を、できるだけ避けたい人
ベランダ、庭(外干し)日当たりのよい外壁には飛来が多い。取り込む前に、目で確認する習慣をつけるどうしても、外に干したい人

10場所別⁠|家の中で見つけた場所と、その場の対応

カメムシは、暗くて狭い場所に落ち着こうとします。見つけた場所によって、対応と、見直す入口が変わります。

窓、サッシ

入口になりやすい場所です。すき間をふさぎ、見つけた数を記録します。

カーテン、壁と天井の隅

暗い場所に落ち着こうとします。刺激せず、ガムテープや紙で、そっと捕まえます。

照明のまわり

明かりに集まる種類がいます。夜、窓を開けたまま照明をつけていないか、見直します。

玄関、ベランダ

出入りのたびに、入ってくることがあります。玄関まわりの明かりと、網戸、扉のすき間を点検します。

物置、倉庫、屋根裏

集団で越冬することがあります。数が多いときは、無理をせず、相談の目安に当てはまるか確認します。

洗濯物、衣類

付着したまま、取り込んでしまうことがあります。洗濯物の章の手順で、守ります。

11庭、家庭菜園、周りの草⁠|発生源と被害を見直す

マルカメムシは、食草のクズを刈り取らない限り、発生を防止できません。カメムシがつく植物が周囲にある場合は、除草することが勧められています。クサギカメムシのように、発生源が特定できない種類は、除草だけでは足りません。入口の対策とあわせて進めます。

庭や家庭菜園で見られる被害

作物被害のようす見るポイント
ナシ、リンゴ吸汁された部分が、変形し、壊死し、腐敗する果実の表面が、へこんでいないか
キュウリくぼみ、曲がり、内部の空洞ができる形が不自然に曲がっていないか
ナス果実を吸汁されると、変色や変形が起こる。新葉や茎を吸汁されると、萎れ、変形する果実の色と形、新しい葉と茎のようす
豆類、野菜類、果樹口針を刺されて吸汁される果実や葉に、変形や変色がないか
  • クサギカメムシは、果樹、豆類、野菜類など、多くの作物に口針を刺して吸汁します
  • 露地なすでは、チャバネアオカメムシなどによる被害が知られています

庭と周りの見直しリスト

0 / 5

12減らない時の7つの見直し⁠|確かめたいことを上から順に

4週間たっても、見つかる数が減らないとき、次のどれかが関わっていることがあります。上から順に確認してください。

  1. 1

    洗濯物を、外に干したまま確認

    10〜11月は、外干しをやめて室内干しにします。洗濯物が、カメムシが集まる場所になっていないかを確認します。

  2. 2

    すき間が、残っている確認

    2〜3mmの隙間があれば、入ってきます。網戸と窓のすき間、サッシのまわりを、もう一度、隙間用テープで見直します。

  3. 3

    夜の明かりが、外に漏れている確認

    消してよい照明を落として、光量を下げます。防虫ランプへの交換も、飛来を防ぐ効果があるとされます。

  4. 4

    周りの草が、そのまま確認

    クズなど、カメムシがつく植物が近くにあれば、除草します。マルカメムシは、食草を刈り取らない限り、発生が防止できません。

  5. 5

    薬剤の使い方が、表示とずれている確認

    塗る場所、距離、量が、製品の表示どおりかを確認します。例えば、バイキクゾールの表示は、侵入口へ約15cmの距離から帯状に噴射塗布する使い方です。

  6. 6

    建物の入口が、多い相談

    研究では、木造の家で、窓まわりの対策だけでは、侵入数がわずかに減る程度にとどまりました。入口の章の建物の違いを確認し、専門家に相談します。

  7. 7

    数が多すぎる、手が届かない相談

    屋根裏、壁の中、高い外壁など、自分では手が届かない場所から出ているときは、自治体やプロに相談します。

13安全に使うための手順⁠|子ども、ペット、窓まわりの薬剤

薬剤を使う時は、安全が最優先です。カメムシ対策の薬剤は、窓、外壁、換気扇口など、住まいの目立つ場所に使うことが多いので、次の点を守ってください。

国の手引きに挙げられている、事故のパターン

  • 飲食物、食器、おもちゃ、ペット、観賞植物などに、薬剤がかかった
  • 子どもがそばにいて、薬剤に触れた
  • 使用量の目安を大幅に超えて使った
  • 長い時間、連続して使った
  • 狭くて、換気の悪い、密閉度の高い室内で使った
  • 子どもやペットが、いたずらした
  • 使用期限を過ぎた製品を使った

5年間(2019〜2023年)の問い合わせの集計では、不快害虫用殺虫剤の誤使用による事故の84.5%が、エアゾール剤でした。誤使用で症状が出た割合は80.3%で、呼吸器や口、のどの刺激、吐き気、頭痛、皮膚や眼の痛みなどが報告されています。エアゾール剤は、風向きに注意して使い、マスクを着けることが大切とされています。

保管と廃棄

  • エアゾール剤は、台所など火気のある空間で使うと、引火、爆発の可能性があります
  • 直射日光や暖房器具のそばに置くと、缶の内圧が上がり、最悪の場合は、容器が破裂する可能性があります
  • 使い切る前に捨てると、爆発する可能性があります。処分のときは、火気のない、風通しのよい屋外で、ガス抜きキャップを使うか、噴射音が消えるまでボタンを押してガスを抜き、地域の規則に従って出します
  • 5歳以下の事故では、ベイト剤(誘引殺虫剤)が78.4%を占めました。家にある薬剤は、種類を問わず、子どもの手の届かない場所に保管します

薬剤を使う前の確認リスト(製品の表示も読んでください)

0 / 7

14再発させない⁠|来年の秋も入れない6つの習慣

駆除より大切なのは、入れない仕組みです。自治体の案内や研究から、毎年続けやすい形に、6つにまとめました。

1. 10〜11月は室内干し

洗濯物へのカメムシの付着を防ぐ方法として、自治体が案内しています。外干しが必要な日は、取り込む前に目で確認します。

2. すき間をふさぐ

網戸、窓のすき間を、隙間用テープでふさぎます。2〜3mmのすき間も、入口になります。

3. 夜の明かりを減らす

消してよい照明を落として光量を下げます。防虫ランプへの交換も、飛来を防ぐ効果があるとされます。

4. 周りの草を整える

カメムシがつく植物は、除草します。クズが近くにあるときは、特に大切です。

5. 入口に薬剤で壁をつくる

窓まわり、換気扇口など、飛んでくる場所に、カメムシが対象と書かれた製品を、表示どおりに使います。

6. 毎年9月に点検する

富山県の調査では、9月末から飛来が始まりました。その前に、窓、網戸、明かり、草を、毎年点検します。

毎年9月の点検リスト(所要時間の目安は30分)

0 / 6

時期ごとの注意は、トップページの「今月に注意したい害虫」でも確認できます。

15当店のオンラインストアで扱っているカメムシ対策用品

紹介するのは、対象害虫にカメムシが書かれている、一般家庭向けの商品です。効果の感じ方や結果は、住まいの状況で変わります。使う前に、商品ページと製品の表示(使用上の注意)をお読みください。

窓ガラスや窓まわりの入口を守りたい方

マドムシバリアPRO 420ml

  • 窓ガラスに塗って、入口の守りにするバリアタイプです
  • 表示された場所と使い方だけに使います。室内の壁や空間には使いません
  • 使う前に、商品ページと製品の使用上の注意を読みます

出入口や通り道の守りを固めたい方

バイキクゾール 450ml

  • エアゾール。有効成分はプロポクスル(カルバメート系)
  • 害虫の通り道や侵入口に、約15cmの距離から帯状に噴射して塗る
  • 商品ページでは、残留効果で侵入を防ぐと案内されている

目の前の1匹を、すぐ退治したい方

メンターゾール 420ml

  • エアゾール。有効成分はイミプロトリン(商品ページでは医薬部外品と表記)
  • 塗布用で、人や空間に向けて噴射しない
  • 商品ページでは、無臭と案内されている

希釈して対象物に噴射する液体タイプを探している方

ゾンスメル・ゴールド 2L

  • 10〜15倍に希釈して、対象物に噴射する液体タイプです
  • 使う場所と量は、商品ページと製品の表示どおりにします
  • 使う前に、製品の使用上の注意を読みます

目的別|どれを選ぶ?

まず試す1セット

4,000円(税別)

窓ガラスに塗る商品と、目の前の1匹に使うスプレーの組み合わせです。

  • マドムシバリアPRO 420ml
  • メンターゾール 420ml

窓まわりの守りを厚くする

4,000円(税別)

窓ガラスに塗る商品に、侵入口へ帯状に塗る残留タイプを足します。

  • マドムシバリアPRO 420ml
  • バイキクゾール 450ml

バイキクゾールを専用ガンで使う

2,350円(税別)

バイキクゾールに、専用のスプレーガンを装着して噴射します。

  • バイキクゾール 450ml
  • バイキクゾール・メンターゾール専用スプレーガン

希釈して使うタイプ

12,800円(税別)

10〜15倍に希釈して、対象物に噴射する液体タイプです。

  • ゾンスメル・ゴールド 2L

しっかり備える

6,350円(税別)

窓ガラス用、残留タイプ、目の前の1匹用のスプレーと、専用スプレーガンをそろえます。

  • マドムシバリアPRO 420ml
  • バイキクゾール 450ml
  • メンターゾール 420ml
  • バイキクゾール・メンターゾール専用スプレーガン

合計金額は、商品ページの現在の価格をもとに自動で計算しています。価格と送料は、各商品ページとカートでご確認ください。

16自治体やプロに頼む目安と、失敗しない相談先の選び方

自分での対策には、限界があります。次のどれかに当てはまるなら、自治体の窓口や、プロに相談するのが近道です。

相談する目安(1つでも当てはまれば)

0 / 6

相談先の考え方

相談先わかっていること使いどころ
保健所、自治体の窓口保健所は、駆除や防除作業そのものは実施していない、と案内する自治体があります。自分でできる対策の助言や、害虫駆除業者団体の連絡先の紹介が中心ですまず、自分でできる対策を聞きたいとき
お住まいの自治体の虫の相談係堺市では、生活衛生課の「くらしの虫相談係」(電話072-291-6464)が、カメムシなどの相談窓口です。京都市では、各医療衛生センターが相談先として案内されていますお住まいの自治体に、相談窓口があるか確認したいとき
害虫駆除業者団体東京都の保健所は、駆除が必要な場合の相談先として、公益社団法人 東京都ペストコントロール協会を紹介しています業者を探したいとき
駆除業者大阪市の案内では、衛生害虫の駆除は、土地の所有者または管理者が、自らの責任で行うものとされています(カメムシを個別に扱ったページではありません)数が多い、集団でいる、高い場所の作業が必要なとき

業者を選ぶときの5つのチェック(この記事の目安)

  1. 見積もりは2〜3社から取る(作業内容と金額の内訳を比べる)
  2. 追加料金がかかる条件を、契約の前に確認する
  3. 使う薬剤と、子どもやペットがいる場合の注意点を聞く
  4. 保証の期間と、再発した時の対応を、書面で残す
  5. 料金だけで決めず、施工内容、資格、実績を確認する

Q&Aよくある質問

カメムシをつぶすと、どうなりますか?

カメムシは、刺激を受けると強烈な悪臭を放ちます。つぶしたり、叩いたりすると、臭いが出ることがあります。ガムテープや紙で、そっと捕まえて、袋に入れて口を縛って捨てるのが、悪臭を出させない対処です。

カメムシが家に入ってくるのは、いつ頃ですか?

富山県の5年間の調査では、クサギカメムシの建物の壁面への飛来は9月末に始まり、10月第3週頃にピークになり、11月末に止みました。自治体は、10〜11月に、越冬場所を探して屋内に入ることがある、と案内しています。地域や年でずれるので、目安として考えてください。

カメムシは、人に害がありますか?

東京都のリーフレットでは、衛生上の害はないが、独特の悪臭があるために嫌われる、と説明されています。作物を吸汁する被害は、庭や家庭菜園で出ることがあります。

どのくらいのすき間から入ってきますか?

2〜3mmほどのすき間があれば、屋内に入ってくるとされます。網戸と窓のすき間、サッシのまわりなどを、隙間用テープでふさぐことが勧められています。

洗濯物は、どうすればいいですか?

10〜11月は、外干しをやめて室内干しにすると、洗濯物への付着を防ぐ効果があるとされます。外に干す場合は、取り込む前に目で確認してください。付いていたら、つぶさず、そっと捕まえます。

ガムテープと殺虫剤では、どちらがいいですか?

自治体では、ガムテープや紙でそっと捕まえる方法と、即効性のある市販のカメムシ用殺虫剤で退治する方法の、どちらも紹介されています。手が届きやすい場所にはガムテープや紙を、それでは近づきにくい場所には殺虫剤を、と使い分けます。脚立が必要な高さは、無理をせず相談してください。殺虫剤は、使用上の注意を読んでから使ってください。

夜の明かりは、関係ありますか?

関係することがあります。ツヤアオカメムシは、よく燈火に集まります。自治体では、入口や窓まわりで、消してもよい照明を落として光量を下げることや、防虫ランプへの交換が、飛来を防ぐ方法として案内されています。

冬に、家の中で見つけたら、どうすればいいですか?

カメムシは、越冬のために家に入っている可能性があります。刺激すると悪臭を放つので、つぶさずに、ガムテープや紙で、そっと捕まえてください。クサギカメムシは、春(4月頃)には、越冬場所を離れて飛び回りはじめます。見つけた場所を記録して、翌年の秋の前に、入口を点検しておくと安心です。

小さな子どもやペットがいても、使えますか?

製品によって異なります。当店の商品ページには、「病人、特異体質者、妊婦、乳幼児のいるところでは使用しないで下さい」と表示があります。ペットについては商品ページに記載がないため、製品の表示で確認してください。判断に迷うときは、薬剤を使わない対策から始めるか、プロへ相談してください。

自分でやっても減らないとき、どうすればいいですか?

4週間(進め方の目安)続けても減らない、集団でいる、高い場所の作業が必要なときは、無理をしないでください。保健所や自治体の窓口は、自分でできる対策の助言や、業者団体の連絡先の紹介をしています。見積もりは、2〜3社から取り、作業内容と金額の内訳を比べてください。

ENDまとめ

自分でできるカメムシ駆除は、つぶさず捕まえる → 洗濯物と窓を守る → 入口に薬剤で壁をつくる → 光と草を見直すの順番で進めます。

大切なのは、目の前の1匹で終わらせず、9月末から11月の間、数を記録しながら続けることです。それでも減らない、集団でいる、高い場所の作業が必要なときは、無理をせず、自治体の窓口や専門の業者に相談してください。

カメムシ駆除カテゴリの最新記事