第3回自分でできる害虫駆除シリーズ
「夜になると天井裏で足音がする」「台所の隅にフンがあった」。そんなとき、いきなり業者に電話しなくても、まず自分でできる対処があります。
ネズミ対策で大切なのは、捕まえる前に、入れない家、居づらい家にすることです。自治体が示す基本は、エサを与えない、巣を作らせない、侵入口をふさぐという「環境的防除」です。気温が下がると屋内への侵入が増えるとされるので、冬の前に手を打つのが理にかなっています。
この記事では、痕跡の見つけ方、種類の見分け、侵入口のふさぎ方、粘着シートや捕獲器の置き方、殺鼠剤、忌避、威嚇の使い分け、安全な使い方、30日の進め方の目安、費用の見方、プロに頼む目安まで、順番にまとめました。
先に結論|自分でできるネズミ駆除の4ステップ
- 1痕跡を確かめるフン、かじり跡、こすり跡、夜の音を探し、場所を記録します。
- 2エサと巣材を断つ食べ物は蓋付き容器へ。紙箱や布類など、巣の材料になる物を片づけます。
- 3侵入口をふさぐ基礎、配管、換気扇まわりのすき間を、パテや金網、金属たわしでふさぎます。
- 4通り道で捕まえる壁際に粘着シートなどを多めに置き、必要なら殺鼠剤や忌避を安全に使います。
4週間(進め方の目安)たってもサインが減らない、天井裏や壁の中など手が届かない、飲食店や施設で出ている場合は、ペストコントロール協会など専門家への相談が近道です。さいたま市の案内では、保健所はネズミの駆除作業を行っていません。
3つの質問で、あなたの最短ルートがわかります
下の「状況別の最短ルート」の表から、近いものを選んでください。
01状況別|あなたの最短ルート
読む順番は、状況で変わります。上の診断を使うか、下の早見表から、自分に近いものを選んでください。
| いまの状況 | まずやること | 読む場所 |
|---|---|---|
| 今、ネズミの姿を見た | 食べ物をしまい、痕跡のある壁際に粘着シートを置く | 今すぐやること、捕獲器の置き方 |
| 夜、天井や壁から音がする | クマネズミを想定し、音の時刻を記録して侵入口を探す | 場所別のチェック、侵入口をふさぐ |
| フンやかじり跡を見つけた | フンのかたまり方で種類の見当をつけ、場所を記録する | 種類の見分け、サインの見つけ方 |
| まだ何もないが、冬に備えたい | 侵入口とエサを先に断つ | 侵入口をふさぐ、再発防止 |
| 殺鼠剤や忌避剤を使いたい | 種類、時期、安全の順に確認する | 使い分け、安全な使い方 |
| 小さな子ども、ペットがいる | 使用上の注意を確認し、使えるか迷うなら専門家へ | 安全に使う手順 |
| 4週間続けても減らない | 見直しの7項目を確認し、それでも減らなければ相談する | 効かない時の見直し、プロの目安 |
| 飲食店、事務所、施設 | 自分だけで抱えず、早めに専門家へ | プロに頼む目安 |
02今すぐやること|音やフンに気づいた日の5つの手順
「いま音がする」「さっきフンを見つけた」という日の手順です。ネズミを追いかけたり、巣を探して天井裏に入ったりする必要はありません。まず、エサを断ち、痕跡を記録し、通り道に粘着シートを置くところまで進めます。各手順に添えた時間は、進め方の目安です。
- 1
食べ物をしまう10分
食べ物は戸棚、冷蔵庫、蓋付き容器に入れ、出しっぱなしにしません。ペットのえさ、生ごみ、花瓶の花もエサになるため、特に夜間は出したままにしないでください。
- 2
痕跡を見つけて記録する15分
フン、こすり跡(黒光りした通路跡)、かじり跡、足跡を探し、見つけた場所を撮影してメモします。ネズミは壁際や物陰を好んで動くとされるので、壁沿いを重点的に見ます。
- 3
巣材になる物を片づける15分
紙箱、新聞紙、布類、ビニール袋などは持ち去られて巣の材料になります。床や棚の下に置いてある物から片づけます。
- 4
粘着シートを通り道に置く10分
痕跡のあった壁際や家具沿いに、粘着シートを並べます。屋内のみで使います。置き方の詳細は捕獲器の章を見てください。
- 5
侵入口の見当をつける20分
外に出て、基礎と壁のすき間、エアコン配管、水道管の壁貫通部、換気扇のまわりを見ておきます。ふさぎ方は侵入口の章で説明します。
03ネズミの種類と見分け方|天井裏ならクマネズミを想定
家庭で見られるネズミは、おもにドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類です。さいたま市は、都市部ではドブネズミとクマネズミが多く、クマネズミを想定して対処するとよいとしています。ハツカネズミの特徴は、お住まいの自治体の案内で確認してください。
| 種類 | 体長 | おもな場所 | 性質 | フンと見た目 | 対策の方向 |
|---|---|---|---|---|---|
| クマネズミ | 約18〜22cm | 乾燥した場所、天井裏、壁の中 | 寒さに弱く乾燥に強い。警戒心が非常に強く、殺鼠剤の効果が低いとされる。電線を伝い、粗い壁も登る | フンは散らばって落ちる。耳が大きく、尾が長い | 侵入口をふさぐことが先。粘着シートは通り道に多めに並べる |
| ドブネズミ | 約22〜25cm | 床下、下水周辺 | 寒さに強く水気を好む。泳いだり潜ったりできる。警戒心は比較的弱く、殺鼠剤が効くとされる | フンは同じ場所にかたまって落ちる。耳が小さく、尾が短い | 水まわりと床下の入口をふさぐ。殺鼠剤も選択肢 |
| ハツカネズミ | 自治体の案内で確認 | 自治体の案内で確認 | 家庭で見られる3種類のひとつ | 自治体の案内で確認 | 専門家や自治体に確認 |
フンの落ち方で種類の見当がつくので、見つけたフンは片づける前に写真を撮っておくと、相談するときにも役立ちます。フンには素手で触れないでください。
04冬前に増える理由と、ラットサインの見つけ方
ネズミは暖かい場所を好むため、気温が下がると屋内への侵入が増えます。雑食で、ペットフードや石けんも食べるとされます。つまり、冬前の家は、暖かい、食べ物がある、隠れられるという条件がそろいやすい場所です。
エサ
食べ物、ペットフード、生ごみ、花瓶の花。石けんも食べるとされます。
暖かさ
気温が下がると、暖かい屋内への侵入が増えます。
巣の材料
紙箱、新聞紙、布類、ビニール袋は持ち去られて、巣の材料になります。
入口のすき間
基礎と壁のすき間、エアコン配管、水道管の貫通部、換気扇のまわりなどです。
ネズミがいる証拠「ラットサイン」
- フンが、台所の隅、棚の奥、天井裏の入口付近にある
- 壁際や物陰に、こすり跡(黒光りした通路跡)がある
- 食べ物の袋やコードなどに、かじり跡がある
- ホコリの上に足跡が残っている
- 夜間に天井や壁から音がする(さいたま市は、夜間の天井の音、食べ物やコードの損傷、フンを主な兆候としています)
あなたの家は、ネズミが入りやすい家?|チェック
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放置しないほうがいい理由
ネズミは感染症を媒介するほか、食料、住宅、設備機器にも被害を及ぼします。排泄物に由来するサルモネラ菌による食中毒、イエダニによるかゆみが被害として報告されており、電線やガス管をかじって、停電や火災の原因になることもあります。
05道具の選び方|ふさぐ材料、粘着シート、捕獲器、殺鼠剤、忌避、威嚇
ネズミ対策の道具は、役割が違います。1つで全部をまかなおうとせず、場面に合わせて組み合わせるのが近道です。
| 道具 | いちばん向く場面 | 強み | 弱み、注意 |
|---|---|---|---|
| ふさぐ材料(パテ、モルタル、金網、金属たわし、防鼠ブラシ) | 侵入口の封鎖 | 自治体が基本として示す「環境的防除」の中心になる | 見落としたすき間があると、そこから入られる |
| 粘着シート | 通り道の確認、屋内での捕獲 | 壁や家具に沿って多数並べる使い方が、自治体で案内されている | 屋内のみで使う。ネズミがシート上のエサを警戒して近づかなくなる場合がある |
| 捕獲器、殺鼠器(例:マウスショック) | 通り道に置いての捕獲 | 電池を入れて配置する。捕獲されると本体のランプで知らせる(商品ページの表記) | 設置のしかたで結果が変わる。電池は付属しない |
| 殺鼠剤(例:レッドランソリッド) | ドブネズミが疑われる場合、秋から冬 | 数日間連続して食べさせることで効果を発揮するとされる | クマネズミは警戒心が強く、効果が低いとされる。人やペットに有害。置き場所と管理に注意 |
| 忌避スプレー(例:ジェットマウスサッター) | 床下、天井裏の侵入経路への噴射 | 6mの強力噴射で隠れたネズミを追い出し、忌避効果も認められていると表記されている | 追い出すだけでは、入口が開いたままだと戻る可能性がある。使用上の注意を守る |
| 威嚇装置(例:ラットアタックⅡ) | 特定の場所に近づけたくないとき | 光と音と動きで威嚇する。死骸が出ないと表記されている | 非防水。暗くしないとセンサーが働かない。効果はネズミの数や環境で異なる |
06冬前の30日プラン|記録をつけながら進める
ここが、この記事の中心です。「置いて終わり」ではなく、サインの数を記録しながら進めます。増えているか、減っているかが分かれば、続けるか、見直すか、専門家に頼むかを、自分で判断できます。
- 1
準備:痕跡の確認と記録0日目、30分
フン、こすり跡、かじり跡のある場所を撮影し、間取り図に印をつけます。夜の音の時刻もメモします。
- 2
1週目:エサと巣材を断ち、粘着シートを置く1週目
食べ物を蓋付き容器や冷蔵庫に入れ、紙箱や布類を片づけます。粘着シートは、見慣れさせるため数日は閉じた状態で通り道に置き、そのあと夜間に粘着面を上にして設置して、翌朝確認します。
- 3
2週目:侵入口をふさぐ2週目
捕獲を続けながら、基礎、配管、換気扇まわりのすき間をふさぎます。詳しい手順は侵入口の章を見てください。
- 4
3週目:追加の手段を検討3週目
シートを同じ場所に3日以上置いても変化がないときは、置き場所を見直します。種類の見当に合わせて、捕獲器、忌避、殺鼠剤を検討します。
- 5
| 4週目の状況 | 考えられること | つぎの一手 |
|---|---|---|
| サインがなくなった | 対策が合っている | 再発防止に切り替える。月1回の点検を続ける |
| 減ってきたが、まだ音やフンがある | 効果は出ている途中 | ふさぎ漏れを探し、あと2〜4週間続ける |
| 変わらない、または増えた | 入口、エサ、巣材、置き方のどれかが合っていない | 効かない時の7つの見直しを試す |
| 見直しても減らない、昼間にも姿を見る | 数が多い、または手の届かない場所の問題 | 専門家に相談する |
30日プランのチェックリスト(タップで完了。記録はこの端末に保存されます)
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サインと捕獲の記録表(フンの数、粘着シートの捕獲数などを、週ごとに書き込めます)
| 場所 | 1週目 | 2週目 | 3週目 | 4週目 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 台所の壁際 | 0 | ||||
| 洗面所、脱衣所 | 0 | ||||
| 押し入れ、収納 | 0 | ||||
| 物置、ガレージ | 0 | ||||
| 天井裏の点検口の付近 | 0 | ||||
| 週の合計 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
07侵入口をふさぐ|どのすき間から入る? 場所別の材料と手順
冬前にまず取り組みたいのが、侵入口をふさぐことです。ただし、ネズミが通れるすき間の大きさは、自治体ごとに記載が異なります。
| 出典の自治体 | 侵入できるすき間の記載 |
|---|---|
| さいたま市 | 1.5cm程度 |
| 北区 | 子どもで1cm、大型で2.5cm |
| 新宿区 | 大人は500円玉ほどの約2.5cm |
| 横浜市港北区 | 2〜3cm |
よくある侵入口と、ふさぐ材料
| 場所 | ふさぐ材料の例 | ポイント |
|---|---|---|
| 基礎と壁のすき間 | 金属たわし、金網 | 新宿区が、材料として金属たわしや金網を挙げています |
| エアコン配管の貫通部 | パテ、モルタル、防鼠ブラシ | 貫通部のすき間をパテやモルタルで埋めるとされます。配管に防鼠ブラシを巻き付ける方法も紹介されています |
| 水道管の壁貫通部 | パテ、モルタル、防鼠ブラシ | 壁と管のあいだの小さなすき間まで確認します |
| ガス管の貫通部 | パテ、モルタル | 作業に不安があるときは、管理会社やガス会社に相談します |
| 換気扇のまわり | 建物に合う材料を選ぶ | よくある侵入口として挙げられています。具体的な付け方は、管理会社や専門家に確認してください |
次の手順に添えた時間は、進め方の目安です。
- 1
外まわりを一周する30分
基礎、外壁、配管、換気口、電線の引き込み口を、明るい時間に見て回ります。
- 2
すき間に印をつける15分
見つけたすき間に、テープなどで印をつけ、写真を撮ります。
- 3
材料をそろえる買い物
すき間の大きさと場所に合わせて、パテ、モルタル、金網、金属たわし、防鼠ブラシから選びます。
- 4
ふさぐ1〜2時間
小さなすき間はパテやモルタルで埋め、金網や金属たわしは、動かないように固定してふさぎます。
- 5
数日後に確認する数日後
ふさいだ部分がかじられていないか、新しいフンや足跡がないかを見ます。
08粘着シートと捕獲器の置き方|失敗しやすい5つのポイント
ネズミは壁際や物陰を好んで動くとされます。つまり、置き場所は部屋の真ん中ではなく、壁沿いの通り道です。自治体の案内をもとに、手順をまとめました。
- 1
通り道に、多めに並べる設置
粘着シートは、ネズミの通り道にできるだけたくさん並べると効果的です。壁や家具に沿って多数並べます。
- 2
数日は閉じた状態で置く設置前の数日
見慣れさせるため、数日は粘着面を閉じた状態で置きます。
- 3
夜間に粘着面を上にする設置の日
夜、粘着面を上にして設置し、翌朝に確認します。屋内のみで使います。
- 4
同じ場所に3日以上置く3日以上
粘着シートや捕獲器は、3日以上同じ場所に置きます。ネズミがシート上のエサを警戒して近づかなくなる場合もあるので、変化がなければ置き場所を見直します。
- 5
かかったら、素手で触らず処理する処理
手袋を使い、袋に入れて口を縛り、お住まいの自治体のごみの出し方に従って捨てます。触れた場所を拭き、手を洗います。
捕獲器(マウスショック)を置くときのコツ
当店のマウスショックは、商品ページに「餌を配置し、奥の景色が行き止まりに見えないように設置して下さい」と表記があります。奥が行き止まりに見えないよう、壁際の通り道に置いてください。電池(単4電池4本)は付属しないので、あらかじめ用意します。
09殺鼠剤、忌避、威嚇の使い分け|時期と相手を見て選ぶ
捕獲だけで足りないとき、薬剤や装置を使う選択肢があります。大切なのは、相手(ドブネズミかクマネズミか)と時期に合わせることです。
殺鼠剤:効きやすい相手と、使う時期
- ドブネズミは、警戒心が比較的弱く、殺鼠剤が効くとされます。クマネズミは警戒心が非常に強く、効果が低いとされます
- 殺鼠剤には急性毒と蓄積毒があります。さいたま市は、秋から冬の間に設置するのがよいとしています
- 暑い時期は、隠れた場所で死んだネズミが腐敗して悪臭の原因になるため、日野市はクマリン系殺鼠剤の冬季の使用を勧めています
- 数日間連続して食べさせることで効果を発揮します。人やペットに有害なため、屋内の乳幼児やペットが近づかない場所で使います
当店のレッドランソリッドは、有効成分がワルファリン0.1%です。使い方は、ネズミの出入りする場所の物陰に1錠ずつ3〜5か所に配置し、翌朝に残った薬餌を回収して、就寝前に再び配置します。ネズミが食べに来なくなるまで繰り返します。使う前に、商品ページと製品の表示を読んでください。
忌避と威嚇:死骸を出さずに遠ざけたいとき
当店のジェットマウスサッターは、6mの強力噴射で、床下、天井裏の隠れたネズミを追い出せると商品ページに表記があります。ネズミが出入りする侵入経路、またはネズミに直接噴射し、出現しなくなるまで繰り返します。ラットアタックⅡは、センサーがネズミを捉えると光と音と動きで威嚇する装置です。夜に設置し、部屋の照明を消して使います。連続して使うことで、約1〜2週間ほどで効果が現れてくると表記されていますが、防除効果はネズミの生息数や環境によって異なります。
| 方法 | 商品の例 | 向く場面 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 殺鼠剤 | レッドランソリッド | ドブネズミが疑われる、秋から冬 | 人やペットに有害。置き場所と回収を守る。クマネズミは効果が低いとされる |
| 忌避スプレー | ジェットマウスサッター | 床下、天井裏、侵入経路 | 追い出したあとに入口をふさぐ。使用上の注意を読む |
| 威嚇装置 | ラットアタックⅡ | 厨房や食材の保管場所など、近づけたくない場所 | 非防水。電池式。暗くしないとセンサーが働かない |
| 捕獲、殺鼠器 | マウスショック | 壁際の通り道 | 電池は付属しない。置き方で結果が変わる |
10場所別チェック|天井裏、台所、床下、外まわり
ネズミの痕跡や侵入口は、場所によって見つけ方が違います。見落としやすい場所ごとにまとめました。
天井裏、壁の中
クマネズミの主な生活場所とされます。夜間の音が手がかりです。点検口から見える範囲だけ確認し、無理に入りません。
台所、冷蔵庫まわり
食べ物が近い場所です。フン、袋のかじり跡を探し、食品は蓋付き容器へ。排水口も清潔に保ちます。
床下、基礎まわり
ドブネズミの主な生活場所とされます。基礎と壁のすき間が、よくある侵入口です。
洗面所、脱衣所
水気と、石けんがあります。ネズミは石けんも食べるとされるので、収納の扉も確認します。
押し入れ、物置、ガレージ
紙箱、布類、新聞紙は巣材になります。壁際に積まず、床から離して整理します。
外壁、電線、配管
クマネズミは電線を伝い、粗い壁を登るとされます。高い位置の配管やすき間も見ます。
天井裏から音がするときの確かめ方
- 音がする時刻と場所をメモする(日没後と夜明け前に活発になるとされます)
- 点検口がある場合は、懐中電灯で中をのぞく。見るだけにして、天井板の上には乗らない
- フンが散らばっているか、かたまっているかを見る。散らばっているなら、クマネズミを想定して対処する
- 電線、配管、粗い外壁を伝って入っていないか、外から確認する
- 食べ物やコードの損傷、フンがあれば写真に残す。ネズミ以外の動物の可能性があるときは、自分で捕まえたり追い出したりせず、自治体の窓口や専門業者に確認する
11効かない時の7つの見直し|サインが減らない時に確認したい点
4週間(進め方の目安)たってもサインが減らないときは、次のどれかが考えられます。上から順に確認してください。
- 1
ふさぎ漏れがある確認
小さなすき間、高い位置の配管、電線の引き込み口を、もう一度点検します。ネズミは電線を伝い、粗い壁を登るとされます。
- 2
ほかにエサがある確認
食べ物、ペットのえさ、生ごみ、花瓶の花、石けんを見直します。食品は戸棚、冷蔵庫、蓋付き容器へ。
- 3
巣材が残っている確認
紙箱、新聞紙、布類、ビニール袋が、押し入れや物置にたまっていないかを見ます。
- 4
粘着シートの置き方が合っていない確認
壁沿いの通り道に、多めに並べ直します。3日以上同じ場所に置いても変化がなければ、場所を変えます。
- 5
種類と方法が合っていない確認
クマネズミは警戒心が非常に強く、薬剤や捕獲が効きにくいとされます。入口対策へ重心を移します。
- 6
殺鼠剤の使い方が合っていない確認
数日間連続して食べさせる必要があり、時期は秋から冬が勧められています。用法と注意は、製品の表示に従ってください。
- 7
数が多い、または手の届かない場所の問題相談
昼間にも姿を見る、天井裏や壁の中から音が続く場合は、自分では手が届きません。専門家に相談します。
12薬剤と装置を安全に使う手順|子ども、ペットがいる家で
殺鼠剤などを使うときは、安全が最優先です。大阪府が示す注意点をもとに、守ってほしいことをまとめました。
薬剤を置く前の確認リスト(製品の表示も読んでください)
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電池式の装置(ラットアタックⅡ、マウスショック)も、使う前に商品ページと製品の表示を読んでください。ラットアタックⅡは非防水です。水がかかる場所には置かないでください。
13再発させない|冬前から始める6つの習慣と点検カレンダー
駆除より大切なのは、戻ってこない仕組みです。自治体の案内をもとに、6つの習慣にまとめました。
1. 食べ物をしまう
食べ物は戸棚、冷蔵庫、蓋付き容器へ。ペットのえさ、生ごみ、花瓶の花は、特に夜間は出しておかない。
2. 生ごみを密閉する
生ごみと食品は、密閉できる容器に入れる。台所と排水口は常に清潔に保つ。
3. 巣材を置かない
紙箱、新聞紙、布類、ビニール袋を、室内に放置しない。
4. すき間をふさぐ
基礎、配管の貫通部、換気扇まわりのすき間を、パテや金網でふさぐ。
5. 気温が下がる前に点検
暖かい場所を求めて屋内に入るので、涼しくなり始めたら、入口の点検を済ませる。
6. 点検を続ける
月1回、5分ほどの点検を目安にする。新しいフンや、かじり跡がないかを見る。
| 時期(進め方の目安) | やること |
|---|---|
| 涼しくなり始めたころ | 侵入口の点検とふさぎ、巣材の整理、食べ物の保管の見直し |
| 秋から冬 | 殺鼠剤を使う場合の時期。安全のルールを守って設置する |
| 冬の間 | 月1回の点検。粘着シートの確認。夜の音がないかを見る |
| 春以降 | 1年間のサインを振り返り、ふさぎ漏れを補修する |
月1回、5分の点検リスト(目安)
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時期ごとの注意は、トップページの「今月に注意したい害虫」でも確認できます。
14当店のオンラインストアで扱っているネズミ対策用品
効果の感じ方や結果は、住まいの状況やネズミの数で変わります。使う前に、商品ページと製品の表示(使用上の注意)をお読みください。侵入口をふさぐ材料(パテ、金網など)は、別にご用意ください。
ドブネズミが疑われる秋から冬に、殺鼠剤を使いたい方
レッドランソリッド 15錠
- 有効成分はワルファリン0.1%です(約33g×15錠)
- ネズミの出入りする場所の物陰に、1錠ずつ3〜5か所に配置します
- 「病人、特異体質者、妊婦、乳幼児のいるところでは使用しないで下さい」と表示があります
床下や天井裏の侵入経路に、噴射して対応したい方
ジェットマウスサッター 420ml
- 6mの強力噴射で、床下、天井裏の隠れたネズミを追い出せると表記されています
- 忌避効果も認められていると表記されています
- ネズミが出入りする侵入経路、またはネズミに直接噴射し、出現しなくなるまで繰り返します
目的別|どれを選ぶ?
追い出しと捕獲
15,500円(税別)
忌避スプレーで侵入経路に対応し、通り道に殺鼠器を置きます。
- ジェットマウスサッター 420ml
- マウスショック
殺鼠剤を使う場合
15,900円(税別)
ドブネズミが疑われる秋から冬に。殺鼠剤と、捕獲器を組み合わせます。
- レッドランソリッド 15錠
- マウスショック
近づけたくない場所の守り
25,190円(税別)
厨房や食材の保管場所など、近づけたくない場所に威嚇装置を置き、侵入経路に忌避スプレーを使います。
- ラットアタックⅡ
- ジェットマウスサッター 420ml
まとめて備える
17,400円(税別)
捕獲器、殺鼠剤、忌避スプレーをそろえます。
- マウスショック
- レッドランソリッド 15錠
- ジェットマウスサッター 420ml
合計は、商品ページの現在の価格を自動で足したものです。送料や最新の価格は、商品ページで確認してください。
15費用の目安|自分で対策するときと、業者に頼むとき
費用は、「ふさぐ材料」「捕獲や忌避の道具」「業者に頼んだ場合」の3つに分けて考えると、見通しが立ちます。
| 項目 | 費用の確認先 | ひとこと |
|---|---|---|
| ふさぐ材料(パテ、金網、金属たわし、防鼠ブラシなど) | 購入先の価格を確認 | 住まいのすき間の数と大きさで変わります |
| 粘着シート | 購入先の価格を確認 | 通り道に多めに並べるため、枚数を見込みます |
| マウスショック | 当店の商品ページで確認 | 電池(単4電池4本)は付属しません |
| レッドランソリッド 15錠 | 当店の商品ページで確認 | 約33g×15錠。1錠ずつ3〜5か所に配置します |
| ジェットマウスサッター 420ml | 当店の商品ページで確認 | 侵入経路への噴射に使います |
| ラットアタックⅡ | 当店の商品ページで確認 | 電池(単2形アルカリ乾電池4本)で動きます |
| 業者に依頼 | 見積もりで確認 | 駆除に助成金はなく、費用は自己負担です(日野市の案内) |
道具を増やす前に、まず侵入口とエサの対策から始めると、必要な道具を絞りやすくなります。
16プロに頼む目安と、相談先の選び方
自分での対策には、限界があります。特に天井裏、壁の中、床下は、手が届かず、足を踏み外す危険もあります。自分でやってよい範囲と、任せる範囲の境目を、先に決めておきましょう。
| 自分でやってよい範囲 | プロや窓口に任せる範囲 |
|---|---|
| 食べ物、生ごみ、巣材の整理 | 天井裏、壁の中、床下など、手が届かない場所の作業 |
| 手の届く範囲のすき間をふさぐ | 高所や、構造に関わる場所のふさぎ |
| 粘着シート、捕獲器の設置 | サインが続く、数が多いと思われる場合 |
| 製品の表示に従った忌避、威嚇、殺鼠剤の使用 | 子ども、ペット、体調の不安で薬剤を使いにくい場合 |
| 痕跡の記録と、相談前の準備 | ネズミ以外の動物の可能性がある場合の判断 |
プロに相談する目安(1つでも当てはまれば)
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相談先
- さいたま市の案内では、保健所はネズミの駆除作業を行っていません。駆除の依頼先として考えず、お住まいの自治体の案内を確認してください
- 日本ペストコントロール協会は、有害生物で困ったときは相談するよう案内しています。自分での対策が難しい場合は、都道府県協会に相談できます
- 業者の紹介は、都道府県のペストコントロール協会が行う例があります(日野市は東京都ペストコントロール協会、さいたま市は埼玉県ペストコントロール協会を案内)
- 駆除に助成金はなく、費用は自己負担です(日野市の案内)
業者を選ぶときの5つのチェック
- 見積もりは2〜3社(目安)から取り、作業内容と金額の内訳を比べる
- 追加料金がかかる条件を、契約の前に確認する
- 使う薬剤と、子どもやペットがいる場合の注意点を聞く
- 侵入口をふさぐ作業が含まれるかと、再発した時の対応を、書面で残す
- 料金だけで決めず、施工内容、実績、口コミ評価を確認する
Q&Aよくある質問
ネズミは自分で駆除できますか?
手の届く範囲なら、できることがあります。基本は、エサを与えない、巣を作らせない、侵入口をふさぐという環境的防除です。そのうえで、粘着シートや捕獲器で数を減らします。天井裏や壁の中など手が届かない場所、数が多い場合、飲食店や施設は、専門家への相談が近道です。
天井裏から足音がするとき、何から始めればいいですか?
音のする時刻と場所をメモし、食べ物をしまい、巣材になる物を片づけます。そのうえで、外から侵入口の見当をつけます。天井裏には無理に入らず、点検口から見える範囲の確認にとどめてください。クマネズミを想定して対処するとよいとされています。
どのくらいのすき間から入りますか?
自治体ごとに記載が異なります。さいたま市は1.5cm程度、北区は子どもで1cm、大型で2.5cm、新宿区は大人は500円玉ほどの約2.5cm、横浜市港北区は2〜3cmです。小さいすき間も見つけたらふさぐのが安心です。
冬の前にネズミが増えるのは、なぜですか?
ネズミは暖かい場所を好むため、気温が下がると屋内への侵入が増えるとされています。涼しくなり始めたころに、侵入口の点検とふさぎ、巣材の整理をしておくのが理にかなっています。
殺鼠剤は、いつ使えばいいですか?
さいたま市は、秋から冬の間に設置するのがよいとしています。日野市は、暑い時期は隠れた場所で死んだネズミが腐敗して悪臭の原因になるため、クマリン系殺鼠剤は冬季の使用を勧めています。製品の表示も確認してください。
クマネズミには殺鼠剤が効かないと聞きましたが、本当ですか?
クマネズミは警戒心が非常に強く、殺鼠剤の効果が低いとされています。一方、ドブネズミは警戒心が比較的弱く、殺鼠剤が効くとされます。クマネズミが疑われるときは、侵入口をふさぐ対策を先にしてください。
粘着シートは、どのくらい置けばいいですか?
粘着シートや捕獲器は3日以上、同じ場所に置きます。見慣れさせるため数日は閉じた状態で置き、夜間に粘着面を上にして、翌朝に確認します。屋内のみで使い、壁や家具に沿って多数並べます。
小さな子どもやペットがいても、使えますか?
製品によって異なります。当店の商品ページには、「病人、特異体質者、妊婦、乳幼児のいるところでは使用しないで下さい」と表示があります。殺鼠剤は人やペットに有害なため、乳幼児やペットが近づかない場所で使うよう自治体も求めています。判断に迷うときは、専門家に相談してください。
保健所に頼めば、駆除してもらえますか?
さいたま市の案内では、保健所はネズミの駆除作業を行っていません。同市は、相談先として一般社団法人埼玉県ペストコントロール協会を案内しています。お住まいの地域の協会や自治体の窓口に、まず問い合わせてください。
プロに頼むと、どのくらい費用がかかりますか?
費用は、業者、建物、被害の状況、作業内容で変わります。駆除に助成金はなく、費用は自己負担です(日野市の案内)。2〜3社から見積もりを取り、内訳と追加料金の条件を比べてください。
ENDまとめ
自分でできるネズミ駆除は、痕跡を確かめる → エサと巣材を断つ → 侵入口をふさぐ → 通り道で捕まえるの順番で進めます。気温が下がると屋内への侵入が増えるとされるので、冬の前に、入口の点検から始めてください。
大切なのは、捕まえて終わりにせず、記録をつけながら4週間(進め方の目安)続けることです。天井裏や壁の中など手が届かない場合、昼間にも姿を見る場合、飲食店や施設の場合は、早めにペストコントロール協会など専門家に相談してください。